2002年に[banana connection]というプロジェクトでハイチに行ってきました。
ハイチはカリブ海に浮かぶ1つの島をドミニカ共和国と国境を隔てて分け合ってる国で西半球最貧国と言われています。今大地震で大変な事になってる所です。
この[banana connection]は当時日本に住んでいたハイチの大統領の孫(といっても何十人もいる)のエヴァンスというやつが『観光事業の無い今のハイチの外貨収入は俺のような国外在住のハイチ人からの送金や国際的な援助、そしてコーヒー豆の輸出くらいしかなくてとても貧しい。そして治安が悪く暴動も起きたりしているので、唯一比較的資源の多いバナナの皮を使った紙「バナナ・ペーパー」の産業を知ってもらいたい』という話を当時一緒に音楽活動をしていたディジュリデュ奏者のGOROさんに話したのが始まりだったと思う。
だったらその「バナナ・ペーパー」で作ったジャケットのCDをハイチに行ってレコーディングして作ろうという話になりトランぺッターのSHIBA君とGOROさんと俺でハイチに行く事になったのです。ハイチの現状を知って現地の音を聴いてそれを音で伝えようと言う話になりました。しかし日本大使館はあるけれど、年間訪れる日本人はほとんどいない。
暴動が起こってるっていう噂も聞いて勝手にいろいろな事を想像しました。もちろんギャラはハイチに行けるというだけです。確かにエヴァンスも一緒だしいざとなったらセキュリティーもいるから安全だと言われ結局決心しました。こんな自分でも何か人の役に立つ事出来るならやってみようかなと。
そしていざ行って思ったのは、とても貧しい現実はあるのだけれどみんな明るくてとてもポジティブに一生懸命生きてるということ。とてもパワーをもらったのを覚えてます。
そんな特別な思い入れがあるハイチの今回の大地震はとても人ごととは思えず何か力になりたいという気持ちが自然と湧いて来ました。微力ながら自分が出来る事をさせてもらおうと思ってます。早速GOROさんとSHIBA君には連絡して協力していこうという話になりました。皆さんももし少しでも何か余裕があればハイチの現状に興味を持ってもらえたらと思います。
ちなみにこのCDは残念ながら廃盤になってます。
そして当時このCDから3枚の12"がリリースされました。僕の『LeOgAn Dub』という曲はレオガンという地名に由来していて現地のVOODOO DRUMの音を使っています。